マイルを「貯める」方法を解説した記事は世の中に山ほどあります。でも、貯めたマイルを「使う」段階で苦労する人は多いのではないでしょうか。
私も最初はそうでした。旅のために特典航空券を取ろうとしたら、希望日が全然空いていない。「マイルは貯まったのに使えない」というジレンマ。
この記事では、私が実際にやっている特典航空券の予約テクニックと、マイルの有効期限対策についてお伝えします。マイルは貯めるだけでは意味がない。使ってこそ価値がある。そのために知っておくべきことをまとめました。
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。特典航空券の予約ルールや必要マイル数は変更される場合があります。最新情報はANA公式サイトでご確認ください。
なぜマイルを「使う」のが難しいのか
マイルを貯めること自体は、正しいカードを使っていれば自然に進みます。ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カードでANA航空券を買えば100円で4.5マイル相当。Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カードの日常決済で貯めたポイントをマイルに変換すれば、60,000ポイントが25,000マイルに。
問題は、貯めたマイルを特典航空券に交換しようとしたときに起きます。
特典航空券が取りにくい理由
特典航空券には座席数の制限があります。航空会社は全席を特典航空券に開放しているわけではなく、各便に割り当てられた枠の中でしか発券できません。
つまり、人気路線・人気の時間帯は、すぐに枠が埋まります。
具体的に言うと、こんな経験をしました。
- 余市・小樽に行くために羽田⇔千歳の特典航空券を取ろうとしたら、金曜夕方発・日曜夕方戻りの便が満席
- 週末に三郎丸蒸溜所を訪ねるための羽田⇔富山が、2週間前には枠がなくなっていた
- GWに白州蒸溜所に再訪したかったが、繁忙期は特典枠がほぼゼロ
「マイルは貯まったのに、行きたいときに行けない」。これがマイルの「使いにくさ」の正体です。
特典航空券の予約で実践しているコツ
コツ1:355日前の解放日を狙う
ANA国内線の特典航空券は、搭乗日の355日前から予約が開始されます。つまり、約1年先の便まで予約できるということです。
人気の観光施設や体験ツアーは予約制のことが多く、数ヶ月先まで埋まっていることもあります。現地の予定を先に入れてから、すぐに特典航空券を押さえる。この順番が大事です。
私の場合、旅先の予定が決まった時点で、即座に特典航空券の予約を入れるようにしています。355日前に予約すれば、人気路線でも枠が残っていることが多い。
コツ2:片道ずつ別の日で取る
特典航空券は往復で取る必要はありません。片道ずつ別々に予約できます。
これが意外と使えるテクニックです。往復で同じ日程を探すと「往路は空きがあるのに復路がない」ということが頻繁に起きます。片道ずつ取ると、往路と復路で別の便・別の時間帯を選べるので、予約の自由度が上がります。
例えば、富山への旅行の場合。
- 往路:金曜の朝便(空きあり)→ 特典航空券で発券
- 復路:日曜の夕方便(特典枠なし)→ 翌月曜の朝便に変更(空きあり)
復路を1日ずらすだけで枠が取れることは珍しくありません。旅なら1泊増やしてもMarriottやヒルトンのポイント宿泊で対応できます。
コツ3:便を分割して空席を探す
直行便の特典枠がない場合、経由便を検討するのも一つの方法です。
例えば、羽田⇔萩・石見の直行便に特典枠がなかったとき、羽田⇔広島+広島からレンタカーという選択肢を検討したことがあります。遠回りにはなりますが、ドライブそのものが旅の一部になる。
ただし、経由便は時間がかかるので、日帰りや1泊の旅には向きません。余裕のあるスケジュールのときに限定する方が良いでしょう。
コツ4:平日・早朝・遅い時間帯を狙う
週末の朝9〜10時台の便は、特典枠の争奪戦が激しい。一方で、平日や早朝便(6:30〜7:00台)、夜の最終便付近は比較的空いています。
旅では、早朝便で現地入りして午前中から観光、というスケジュールが多い。結果的に特典航空券が取りやすい時間帯と相性が良いのです。
ANAダイヤモンド会員になってからは、早朝便でもANA SUITE LOUNGEでおにぎりとシャワーを利用できるので、早起きの負担が減りました。
コツ5:キャンセル待ちを活用する
希望の便に空席がなくても、キャンセル待ちを入れておくことができます。出発日が近づくと、有償航空券のキャンセルが出て特典枠が開放されることがあります。
確実ではありませんが、「ダメ元で入れておく」価値はあります。特に繁忙期前後の平日便は、直前にキャンセルが出やすい印象があります。
マイルの有効期限と失効対策
ANAマイルには有効期限があります。取得日から36ヶ月(3年)です。
有効期限を延長する方法
いくつかの方法でマイルの有効期限を実質的に延長できます。
ANA SKYコインに交換する
マイルをANA SKYコインに交換すると、有効期限はSKYコイン交換月の翌月初日から12ヶ月になります。マイルの有効期限が迫っていて特典航空券を取る予定がないとき、SKYコインに変換して有効期限をリセットする手があります。
SKYコインはANA航空券の購入に1コイン = 1円として使えるので、特典航空券の枠がなくても有償航空券をSKYコインで購入するという選択肢が生まれます。
Marriott Bonvoyポイントからの変換タイミングを調整する
Marriott Bonvoyポイント自体には有効期限がありません(24ヶ月間にポイントの獲得・交換があれば延長されるため、カード保有中は実質無期限)。つまり、Marriottポイントの状態で保持しておき、マイルが必要になったタイミングで変換すれば、変換後のマイルの有効期限を最大化できます。
60,000ポイント = 25,000マイル(5,000ボーナス込み)の変換を、マイルの使用予定の1〜2年前に行えば、有効期限切れのリスクを最小限にできます。
私の特典航空券の使い方
旅では、特典航空券を以下のように使っています。
国内線の特典航空券
| 路線 | 必要マイル(レギュラーシーズン片道) | 用途 |
|---|---|---|
| 羽田⇔千歳 | 7,500マイル | 余市・小樽 |
| 羽田⇔伊丹 | 6,000マイル | 京都・大阪 |
| 羽田⇔富山 | 6,000マイル | 富山観光 |
| 羽田⇔那覇 | 9,000マイル | 観光 |
※必要マイル数はシーズンや予約クラスによって変動します。
国内線の特典航空券は片道6,000〜9,000マイル程度。Marriott Bonvoyポイント60,000ポイントを変換すると25,000マイルになるので、国内線の往復2〜3回分に相当します。
迷ったら「マイルで取れる便に合わせて旅の計画を立てる」
特典航空券の予約で一番ストレスがないのは、「行きたい日に便を合わせる」のではなく、「取れる便に日程を合わせる」方法です。
観光スポットは通年で楽しめることが多いので、行く日が1週間ずれても問題ない。「この日に行きたい」ではなく「特典枠がある日に行く」という柔軟な姿勢が、マイルを最大限に活用するコツです。
まとめ:マイルは「使ってこそ」価値がある
マイルを貯めるのは手段であって、目的ではない。旅の航空券を特典で取れたとき、「マイルを貯めていてよかった」と実感します。
特典航空券の予約は確かに難しい面があります。でも、355日前の早期予約、片道ずつの分割取得、平日・早朝便の活用といったコツを知っておけば、想像以上に取れるものです。
大事なのは「貯めたマイルを失効させないこと」。そして「使う計画を持っておくこと」。マイルは貯金と同じで、使い道が決まっていないと、いつの間にか期限が来てしまいます。
あなたのマイルの使い道は、もう決まっていますか?

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