私はアメリカン・エキスプレスのカードを4枚持っています。
年会費の合計は303,600円。約30万円です。この金額を聞いて「さすがに高すぎない?」と思った方もいるかもしれません。正直なところ、最初に年会費の合計を計算したときは私も驚きました。
ただ、4枚それぞれに明確な役割があり、使い分けることで年会費以上の価値を得ています。この記事では、私がどのようにAMEX4枚を使い分けているのか、その実体験をお伝えします。
あなたのカード選びの参考になれば嬉しいです。
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。カードの年会費や特典内容は変更される場合があります。最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
なぜAMEXを4枚持つのか
「クレジットカードは1枚にまとめた方がポイントが貯まる」という考え方があります。確かに一理あります。
しかし私の場合、航空券、ホテル、日常の買い物と、支払い場面がはっきり分かれています。旅が好きで旅をしていると、カード1枚では対応しきれない場面が出てきます。
そこで、用途ごとに最適なカードを選び、それぞれの特典を最大限に活かす方針にしました。
4枚の年会費合計は以下の通りです。
| カード | 年会費(税込) |
|---|---|
| ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード | 165,000円 |
| Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード | 82,500円 |
| アメリカン・エキスプレス® ゴールドプリファード・カード | 39,600円 |
| ヒルトン・アメリカン・エキスプレス®・カード | 16,500円 |
| 合計 | 303,600円 |
合計約30万円。決して安くはありません。ただ、各カードが年会費以上の価値を生んでいると感じているからこそ、この4枚体制を続けています。
4枚の役割分担
① ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード(年会費165,000円)
役割:ANA航空券の購入に特化
4枚の中で年会費が最も高いカードです。その分、ANA航空券を購入するときの還元率は突出しています。
ANA航空券購入時は、100円あたり2.5ポイント(通常の2.5倍)に加えて、ANAカードマイルプラス(100円=2マイル)も同時に適用されます。合計すると、100円あたり4.5マイル相当が貯まる計算です。
さらに、搭乗するたびにフライトマイルの50%がボーナスマイルとして加算されます。私は旅が好きで月に1〜2回飛行機に乗るので、この加算がじわじわと効いてきます。美術館や城巡り、地元のグルメ。気になる場所があれば飛行機に乗る生活です。
このカードの地味にありがたい点が2つあります。ポイントの有効期限がないこと、そしてマイルへの移行上限がないことです。「いつまでに使わなければ」というプレッシャーがないので、自分のペースでマイルを貯められます。
毎年の継続ボーナスとして10,000マイルがもらえるのも、カードを持ち続ける後押しになっています。
また、ANA航空券やANA Pay等の支払いをこのカードに集約することで、ANAのライフソリューションサービスの決済額条件にも加算されます。ANAダイヤモンドを目指す方には見逃せないポイントです。
② Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード(年会費82,500円)
役割:ホテル・レストラン・日常決済のメインカード
日常の支払いで最も多く使っているカードです。一般のお店で100円あたり3 Marriott Bonvoyポイント、Marriott系ホテルでの利用なら100円あたり6ポイントが貯まります。
貯まったMarriott Bonvoyポイントは、ANAマイルに交換できます。60,000ポイントを交換すると25,000マイル(5,000ボーナスマイル込み)になります。ポイントからマイルへの交換効率が良いので、日常の支払いが旅行のマイルに変わっていく感覚があります。
カード保有だけでMarriott Bonvoyのゴールドエリートが自動付与されるのも便利です。ゴールドエリートの特典として、チェックイン時の客室アップグレード(空き状況による)や、14時までのレイトチェックアウトなどが利用できます。
年間500万円以上の利用でプラチナエリートにステップアップし、宿泊実績15泊分もカウントされます。私はチタンエリートを目指しているので、この15泊分が非常に大きいです(詳しくはチタンエリートの記事で書いています)。
なお、年間400万円以上の利用とカード継続で、最大75,000ポイント分の無料宿泊特典が付与されます。高級ホテルの1泊分に相当するポイントなので、年会費改定後もこの特典の価値は大きいです。
正直にお伝えすると、このカードは2025年8月に年会費が49,500円から82,500円に改定されました。年会費がほぼ倍になったので、明細を見たときは一瞬考えました。それでも継続しているのは、ポイント→マイル交換の効率と、チタンエリート維持のための宿泊実績15泊が自分にとって欠かせないからです。
③ アメリカン・エキスプレス® ゴールドプリファード・カード(年会費39,600円)
役割:フリーステイギフト・スタバ特典・ポケットコンシェルジュ
このカードは特定の場面で輝く「特典重視」のカードです。
一番大きいのがフリーステイギフトです。年間200万円以上の利用とカード継続で、1泊2名分の無料宿泊券がもらえます。対象ホテルには1泊30,000~50,000円クラスの施設も含まれているので、この特典1回で年会費をほぼ回収できてしまいます。
このカードにはスターバックスカード オンライン入金に20%キャッシュバックが付帯しています(年間最大5,000円、半期ごと最大2,500円)。私は旅先で必ずスターバックスに立ち寄り、マイストアパスポートの都道府県メダルを集めています。全国を旅していると、このスタバ特典が地味に嬉しい。
ポケットコンシェルジュも気に入っています。対象レストランで食事をすると20%キャッシュバック(年間最大10,000円)が受けられるサービスです。特別な食事の機会に活用しています。
フリーステイギフト(30,000~50,000円相当)+スタバキャッシュバック(最大5,000円)+ポケットコンシェルジュ(最大10,000円)+継続特典のトラベルクレジット(10,000円)。これだけでも年会費39,600円は十分に回収できています。
④ ヒルトン・アメリカン・エキスプレス®・カード(年会費16,500円)
役割:ヒルトン系ホテル宿泊時の切り札
4枚の中では年会費が一番手頃なカードですが、ヒルトン系ホテルに泊まるなら費用対効果が抜群です。
カード保有だけでヒルトン・オナーズ ゴールド会員が自動付与されます。ゴールド会員の最大のメリットは、宿泊者2名分の朝食が無料になることです(ヒルトン朝食の詳細レビュー)。
ヒルトン系ホテルの朝食は、1人あたり3,000~6,500円程度です。2名分なら1泊あたり6,000~13,000円相当。年に2~3回ヒルトン系に泊まれば、朝食無料だけで年会費16,500円の元が取れます。
空き状況による客室アップグレードや、年間150万円以上の利用でウィークエンド無料宿泊特典も付いてきます。
個人的には、朝食2名無料だけで十分に年会費の元が取れていると感じています。
支払い場面ごとの使い分け
4枚(+AMEX非対応店用の三井住友カード ゴールド(NL))の使い分けをまとめます。
| 支払い場面 | 使うカード | 理由 |
|---|---|---|
| ANA航空券 | ANA AMEX Premium | 100円=4.5マイル相当+搭乗ボーナス50% |
| Marriott系ホテル | Marriott AMEX Premium | 100円=6ポイント |
| ヒルトン系ホテル | Hilton AMEX | ゴールド会員特典(朝食無料等) |
| レストラン・日常の買い物 | Marriott AMEX Premium | 100円=3ポイント(メインカード) |
| スターバックス(オンライン入金) | Gold Preferred | 20%キャッシュバック |
| AMEX非対応のお店 | 三井住友カード ゴールド(NL) | 対象コンビニ・飲食店で最大7%還元 |
ポイントは、「今どこで何に支払うか」で自動的にカードが決まるようにしていることです。迷わずに済むので、ストレスなく最適な還元を受けられます。
Marriott AMEX Premiumの年会費改定を経て
2025年8月に、Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カードの年会費が49,500円から82,500円に大幅改定されました。同時に、無料宿泊特典の条件も年間150万円から400万円に引き上げられています。
正直に言うと、改定の通知を見たときは「これは厳しいな」と感じました。年会費がほぼ倍です。
それでも私が継続を選んだ理由は2つあります。
1つ目は、ポイント→ANAマイル交換の効率が変わらないこと。日常の支払いで貯まるMarriott Bonvoyポイントを、効率よくANAマイルに変換できるルートは貴重です。
2つ目は、チタンエリート維持に必要な年間15泊の宿泊実績がカード保有だけで得られること。チタンエリートの達成に必要な75泊のうち15泊が自動的にカウントされるのは、私にとって大きな価値があります。
年会費改定は大きな出来事でしたが、自分の使い方とカードの価値を総合的に考えて、継続という判断をしました。この判断が正しいかどうかは、使い方によって人それぞれだと思います。
年会費30万円で元が取れるのか
「本当に元が取れるの?」という疑問はもっともです。私の場合の主な価値を整理してみます。
特典による直接的な還元:
- フリーステイギフト(Gold Preferred):30,000~50,000円相当
- ヒルトン朝食無料(年間数回):数万円相当
- スタバキャッシュバック:最大5,000円
- ポケットコンシェルジュ:最大10,000円
- 継続ボーナスマイル(ANA AMEX Premium):10,000マイル
- トラベルクレジット(Gold Preferred):10,000円
ポイント・マイルによる間接的な還元:
- 日常決済で貯まるMarriott Bonvoyポイント→ANAマイル
- ANA航空券購入での高還元マイル
- 搭乗ボーナスマイル50%加算
ステータス特典:
- Marriott Bonvoyゴールドエリート(客室アップグレード、レイトチェックアウトなど)
- ヒルトン・オナーズ ゴールド会員(朝食無料、アップグレードなど)
ここに挙げた特典だけでも、年間の還元額は年会費30万円に十分届きます。もちろん、これは私の使い方だからこそです。飛行機にほとんど乗らない方やホテルに泊まらない方には、別のカード構成の方が合うかもしれません。
大切なのは、自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶことだと思います。
4枚持ちの始め方
もし「自分もAMEXの使い分けに興味がある」と感じていただけたなら、いきなり4枚を揃える必要はありません。
まずは自分の支払い場面を整理してみてください。航空券の購入が多いのか、ホテル宿泊が多いのか、日常の買い物中心なのか。自分の支払いパターンに合った1枚から始めるのが無理のないスタートです。
私も最初から4枚だったわけではありません。旅を続ける中で、「この場面にはこのカードが必要だ」と一枚ずつ増やしていきました。カードが先ではなく、旅が先。この順番が大事だと思っています。
あなたの旅やライフスタイルに合ったカード選びの参考になれば嬉しいです。
あわせて読みたい
- 三井住友カード ゴールド(NL)100万修行の達成方法
- ANAダイヤモンドになって実感した特典ベスト5
- Marriott Bonvoy チタンエリートの特典を実体験で解説
- SFC修行の始め方|ルート選びから達成まで実体験で解説
- ANAマイルの貯め方 完全ガイド|陸マイラーが実践する3つの方法
- 旅が好きで気づいたらマイルが貯まっていた話
- Marriott Bonvoy AMEXプレミアムの年会費改定を正直にレビュー
- ANAの空港ラウンジを比較|SUITE LOUNGE・ANA LOUNGE・カードラウンジの違い
- ホテル予約はどこが安い?公式・OTA・ポイント宿泊を比較
- ヒルトンAMEXカードの朝食無料特典を検証|2名分が本当に0円
- AMEXゴールドプリファードのスタバ特典が旅先で地味に嬉しい理由
- AMEXが使えない店の対策|三井住友カード ゴールド(NL)をサブカードにした理由

コメント