私はAMEX4枚を含む6枚のクレジットカードを使い分けています。年会費の合計は約32万円。
「年会費30万円以上って、正気ですか?」
そう思いますよね。私も最初に合計を計算したときは驚きました。ただ、年会費だけを見て「高い」「安い」を判断するのは少し違うと思っています。
大事なのは、年会費に対して「何を得ているか」。この記事では、私が実際に受けている特典や還元を金額に換算し、年会費の元が取れているかどうかを正直に検証します。
結論を先に言うと、私の使い方では元が取れています。ただし、万人にこの使い方が合うわけではありません。「こういう使い方をすると、こうなる」という一つのサンプルとして読んでいただければ嬉しいです。
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。カードの特典・条件は変更される場合があります。最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
年会費の全貌
まず、私が保有するカードと年会費の一覧です。
| カード | 年会費(税込) |
|---|---|
| ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード | 165,000円 |
| Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード | 82,500円 |
| アメリカン・エキスプレス® ゴールドプリファード・カード | 39,600円 |
| ヒルトン・アメリカン・エキスプレス®・カード | 16,500円 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 0円(100万修行達成済み・永年無料) |
| ANA VISA SFC ゴールドカード | 16,500円 |
| 合計 | 320,100円 |
約32万円。この数字だけ見ると、たしかに「高い」と感じるのは当然です。
年間で得ている価値を正直に計算する
ここからは、各カードから実際に得ている価値を金額に換算していきます。曖昧な「プライスレス」ではなく、できるだけ具体的な数字で示します。
ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード
年会費:165,000円
まずはマイル還元から。このカードの本業はANAマイルを貯めることです。
| 特典 | 年間の価値(概算) |
|---|---|
| 継続ボーナスマイル 10,000マイル | 約15,000円相当(1マイル=1.5円換算) |
| ANA航空券購入 4.5マイル/100円(年間約50万円利用として) | 22,500マイル → 約33,750円相当 |
| 搭乗ボーナスマイル 50%加算 | 年間フライトマイル約30,000として15,000マイル → 約22,500円相当 |
| マイル系 小計 | 約71,250円相当 |
マイル還元だけでは年会費165,000円に届きません。ただし、このカードにはマイル以外にも充実した付帯特典があります。年に1回ずつ利用した場合の価値を計算してみます。
| 付帯特典 | 年1回利用時の価値(概算) |
|---|---|
| 海外旅行傷害保険(自動付帯 最高5,000万円 / 利用付帯 最高1億円) | 市販の海外旅行保険に換算 → 約8,000円相当 |
| 手荷物無料宅配サービス(海外旅行時・往復2個まで無料) | スーツケース2個×往復 → 約12,000円相当 |
| スマートフォン・プロテクション(年間最高15万円・自己負担5,000円) | 画面割れ修理1回 → 約25,000円相当 |
| キャンセル・プロテクション(急病・入院による旅行キャンセル料を補償) | 旅行キャンセル1回 → 約30,000円相当 |
| 付帯特典 小計 | 約75,000円相当 |
※このほかにも、ショッピング・プロテクション(購入後90日間の破損・盗難補償、年間最高500万円)、リターン・プロテクション(購入品の返品補償、1商品最高3万円)、プライオリティ・パス(世界1,300か所以上の空港VIPラウンジ年会費無料)など、旅行者には心強い特典が揃っています。
手荷物無料宅配は個人的に気に入っている特典で、海外旅行のとき自宅から空港までスーツケースを送れるので、手ぶらで空港まで移動できます。帰りも同様。旅の快適さがまるで違います。
| 金額 | |
|---|---|
| マイル系 + 付帯特典の合計 | 約146,250円相当 |
| 年会費 | 165,000円 |
| 差額 | -18,750円 |
差額:-18,750円
正直に書きます。付帯特典を含めても、すべてを年1回ずつ使った場合でまだ約2万円のマイナスです。プロテクション系は「使わずに済むのが一番」なので、毎年確実にこの価値が出るわけではありません。
ただ、海外旅行に年1回行く方なら、保険+手荷物宅配+プライオリティ・パスだけでもかなりの安心感と快適さが手に入ります。スマートフォン・プロテクションは通信料をカード払いにしておくだけで自動的に適用されるので、いざというとき助かります。
……とはいえ、海外旅行に行かない年は正直厳しい。それでも、ANA×AMEXの最高峰のカードを持っている喜びだけで十分じゃないですか? 少なくとも私はそう思って年会費を払い続けています。この気持ち、わかる方にはわかっていただけるはず。
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カード
年会費:82,500円
| 特典 | 年間の価値(概算) |
|---|---|
| 宿泊実績15泊分 | チタンエリート維持に必須。ステータス維持価値として約50,000円相当 |
| 年間チョイス特典5泊 | 合計20泊分の宿泊実績 → 追加価値約15,000円相当 |
| ゴールドエリート自動付与 | 客室アップグレード等 → 年間約20,000円相当 |
| Marriottポイント還元(年間200万円利用) | 60,000ポイント → 25,000ANAマイル → 約37,500円相当 |
| 合計 | 約122,500円相当 |
差額:+40,000円
チタンエリートのアップグレード実績(長崎マリオットでスイートルームなど)を含めると、さらに上振れします。旅の拠点としてMarriott系ホテルに泊まる頻度が高いからこそ、この価値が出ています。
アメリカン・エキスプレス® ゴールドプリファード・カード
年会費:39,600円
| 特典 | 年間の価値(概算) |
|---|---|
| フリーステイギフト(年間200万円利用で1泊2名分の無料宿泊券) | 約30,000〜50,000円相当 |
| スタバ20%キャッシュバック(年間最大5,000円) | 5,000円 |
| ポケットコンシェルジュ20%キャッシュバック | 年間約5,000〜10,000円 |
| 継続特典トラベルクレジット | 10,000円 |
| 合計 | 約50,000〜75,000円相当 |
差額:+10,400〜+35,400円
フリーステイギフトとトラベルクレジットでほぼ年会費をカバー。スタバ特典は旅先でマイストアパスポートのメダルを集めるついでに使えるので、地味にありがたい。
ヒルトン・アメリカン・エキスプレス®・カード
年会費:16,500円
| 特典 | 年間の価値(概算) |
|---|---|
| ゴールド会員 朝食2名無料(年間5泊として) | 5泊 × 2名 × 3,000円 = 約30,000円相当 |
| 客室アップグレード | 年間約10,000円相当 |
| 合計 | 約40,000円相当 |
差額:+23,500円
正直なところ、このカードが一番「元が取れている感」が強い。年会費16,500円に対して、朝食だけで30,000円相当。ヒルトン系ホテルに年2回以上泊まる方なら、持っておいて損はないと思います。
三井住友カード ゴールド(NL)
年会費:0円(永年無料達成済み)
| 特典 | 年間の価値 |
|---|---|
| 年間100万円利用で10,000ポイント | 10,000円相当 |
| コンビニ・飲食店 最大7%還元 | 年間約5,000〜8,000円相当 |
| 合計 | 約15,000〜18,000円 |
年会費無料なので、純粋なプラス。AMEX非対応店での切り札として、旅先でも日常でも活躍しています。
ANA VISA SFC ゴールドカード
年会費:16,500円
| 特典 | 年間の価値(概算) |
|---|---|
| SFC特典(ANA LOUNGE、優先搭乗、手荷物優先) | 年間約30,000円相当 |
| 継続ボーナス 2,000マイル | 約3,000円相当 |
| 合計 | 約33,000円相当 |
差額:+16,500円
SFCカードの価値はANA LOUNGEだけではありません。優先搭乗、手荷物の優先受け取り、そして「カードを持ち続ける限りプラチナ相当の特典が一生維持される」という安心感。これは金額に換算しきれない価値です。
年間トータルの損益計算
| カード | 年会費 | 得ている価値 | 差額 |
|---|---|---|---|
| ANA AMEX Premium | 165,000円 | 146,250円 | -18,750円 |
| Marriott AMEX Premium | 82,500円 | 122,500円 | +40,000円 |
| Gold Preferred | 39,600円 | 62,500円 | +22,900円 |
| Hilton AMEX | 16,500円 | 40,000円 | +23,500円 |
| 三井住友NL | 0円 | 16,500円 | +16,500円 |
| ANA VISA SFC | 16,500円 | 33,000円 | +16,500円 |
| 合計 | 320,100円 | 420,750円 | +100,650円 |
年間で約10万円のプラス。
ただし、これは私の使い方だからこその数字です。特に以下の条件が大きく影響しています。
- 月に1〜2回飛行機に乗る(搭乗ボーナスマイルの積算が大きい)
- Marriott系ホテルに頻繁に宿泊(チタンエリート特典の価値が大きい)
- 日常決済をMarriott AMEXに集約(年間200万円以上利用)
- 年に1回は海外旅行に行く(保険・手荷物宅配・プライオリティパスを活用)
この計算の注意点
正直に書いておくべきことがあります。
1. マイルの価値換算は人によって異なる
この記事では1マイル = 1.5円で計算しています。特典航空券で使えば1マイル = 2〜5円の価値になることもありますし、使わなければ0円です。あなたのマイルの使い方で、この数字は大きく変わります。
2. 「得ている価値」は「使ったお金」ではない
たとえば、プロテクション系の特典は「使わずに済むのが一番」。実際に修理やキャンセルが発生しなければ、価値はゼロです。ただし、「何かあっても安心」という心理的価値はあります。
3. 年間の利用額が前提
ANA航空券に年間50万円、日常決済に年間200万円以上。この利用額がなければ、同じリターンは得られません。
こんな人には向かない
年会費30万円超のカード構成が向かないケース:
- 飛行機に年に数回しか乗らない方 → ANA AMEX Premiumの165,000円は回収困難
- ホテルに年1〜2回しか泊まらない方 → Marriott、Hiltonの特典を活かしきれない
- カード利用額が年間100万円以下の方 → ポイント還元で年会費を回収するのは難しい
- 「ポイントやマイルを使う時間がもったいない」と感じる方 → シンプルなキャッシュバックカード1枚の方が合う
まとめ:年会費の「高い」「安い」は使い方次第
年会費30万円は安くありません。その事実は変わらない。
でも、年間約42万円相当の価値を得ているなら、「高いけれど、払う価値がある」と私は判断しています。旅を快適にするため、マイルを効率よく貯めるため、ホテルのアップグレードを楽しむため。このカード構成が、私の旅のスタイルには合っている。
あなたの旅やライフスタイルに合った判断の参考になれば嬉しいです。

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