「いつか行きたい」と思っていた場所に、実際に立つ。
軍艦島(端島)は、長崎港から船で約40分。世界遺産に登録された、かつて海底炭鉱で栄えた小さな島です。最盛期の1960年代には約5,300人が暮らし、当時の東京を上回る世界一の人口密度を誇った。1974年の閉山とともに無人島となり、今は朽ちていく建物だけが残っています。
写真や映像では何度も見ていました。でも、実際に上陸して目の前にしたときのスケール感は、画面越しとはまったく違うものでした。
軍艦島とは
軍艦島の正式名称は「端島(はしま)」。長崎半島の沖合約4.5kmに位置する島です。明治時代から昭和にかけて海底炭鉱として発展し、島全体が巨大な炭鉱施設と居住区で埋め尽くされました。
遠くから見たシルエットが、当時の軍艦「土佐」に似ていたことから「軍艦島」と呼ばれるようになったと言われています。
2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつとしてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
島内にあった施設
最盛期の軍艦島には、炭鉱施設だけでなく、アパート、売店、病院、理髪店、飲食店、映画館、プール、小中学校まで——生活に必要なものがすべて揃っていました。面積わずか0.063km²(東京ドーム約1.3個分)の島に、5,000人以上が暮らしていたという事実は、今でも信じがたいものがあります。
上陸ツアーの概要
ツアー会社
現在、軍艦島上陸ツアーを運航している船会社は5社あります。出港場所、料金、所要時間がそれぞれ異なるので、旅行のスケジュールに合わせて選ぶのがおすすめです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 所要時間 | 約2時間30分〜3時間 |
| 料金 | 約3,600〜5,000円(会社により異なる) |
| 出発地 | 長崎港ターミナル、常盤桟橋など |
| 便 | 午前便・午後便(1日2便が一般的) |
| 予約 | 事前予約が必要 |
天候による欠航リスク
軍艦島ツアーで最も注意すべきは、天候による欠航です。波が高い日は上陸できず、周遊のみになることもあります。
私が長崎旅行で学んだのは、予備日を設けておくことの大切さ。2泊3日のうち、軍艦島は初日か2日目に設定し、もし欠航になったら残りの日に再チャレンジできるようにしておく。Marriott Bonvoy チタンエリートのレイトチェックアウト16時を使えば、最終日にも余裕を持って再挑戦できます。
上陸して感じたこと
第一見学広場
上陸して最初に目に入るのが、島の東端に位置する65号棟——島内最大の建造物です。そのすぐ近くに、日本一高層だったという7階建ての端島小中学校の跡。
コンクリートの壁が崩れ、窓枠だけが残った建物が並ぶ光景は、圧倒的でした。ここに子どもたちが通っていたのか。ここで5,000人が暮らしていたのか。頭では理解していても、実際に目の前にすると、時間の重さがずしりとくる。
第二見学広場
第二見学広場では、赤いレンガの壁が印象的な「旧第三竪坑捲座跡」を見ることができます。地下636mにも及ぶ竪坑へ向かうための桟橋跡もある。
ガイドの方が「ここから毎朝、炭鉱夫たちが地下に降りていった」と説明してくれたとき、この島が単なる「廃墟」ではなく、人々の暮らしの場だったということが、ようやく実感として伝わってきました。
写真では伝わらないもの
軍艦島の写真や映像は、ネットにたくさんあります。でも、実際に上陸して感じるのは「スケール感」と「潮風」です。
崩れかけた建物に吹きつける風。波の音。足元のコンクリートの感触。こういう五感の体験は、画面越しでは絶対にわからない。だからこそ、「いつか行きたい」と思っている方には、ぜひ実際に足を運んでほしいと思います。
軍艦島ツアーを快適にするコツ
実際にツアーに参加して感じた、いくつかのポイントをお伝えします。
1. 事前予約は早めに
人気のツアーは、特に週末やGW、夏休み期間中はすぐに埋まります。旅行日が決まったら、まず軍艦島ツアーの予約を入れることをおすすめします。
2. 午前便がおすすめ
もし欠航になっても、午後便に振り替えられる可能性がある。天候が微妙な日は、午前便をまず試すのが安心です。
3. 日焼け対策と飲み物
島内には日陰がほとんどありません。帽子、日焼け止め、飲み物は必須です。
4. 歩きやすい靴で
見学通路はコンクリート舗装されていますが、段差や傾斜があります。ヒールやサンダルは避けたほうがいいでしょう。
軍艦島×マイル旅の組み合わせ
軍艦島は長崎旅行のハイライトのひとつですが、長崎にはそれ以外にも見どころが豊富です。
私の場合、長崎旅行ではANAマイルで航空券を取り、長崎マリオットホテルにチタンエリートの特典で宿泊しました。軍艦島ツアーの後は、グラバー園や大浦天主堂を巡り、夜はTHE STADIUM BREWS NAGASAKIでクラフトビール。翌日はレイトチェックアウトを活かして、平和公園やスタバ(マイストアパスポートのメダル集め)を回りました。
カード・マイル・ホテルの仕組みを活用することで、旅の「アクセス・宿泊・体験」のすべてをお得に、かつ快適にできる。軍艦島のような「一生に一度は見たい場所」に行くための手段として、マイルやホテルステータスは本当に役に立っていると感じます。
まとめ
軍艦島は、写真で見るのと実際に上陸するのとでは、体験の質がまったく違います。
崩れていく建物、吹きつける潮風、ガイドの方の説明。その場に立って初めてわかることがある。世界遺産としての価値はもちろんですが、「ここに5,000人以上が暮らしていた」という事実を体感できることが、上陸ツアーの最大の価値だと思います。
長崎旅行を計画されるなら、ぜひ軍艦島上陸ツアーを組み込んでみてください。天候リスクを考慮して、2泊3日以上のスケジュールで、予備日を設けておくのがおすすめです。
この記事の情報は2026年3月時点のものです。ツアー料金・運航スケジュール・上陸条件等は変更される場合があります。最新情報は各運航会社の公式サイトでご確認ください。

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