SFC修行で50,000プレミアムポイント(PP)を達成した後も、旅を続けていました。まだ行きたい場所がたくさんあったからです。
余市の街を歩き、萩・石見の美術館を訪ね、富山の環水公園を眺めた。城にも行ったし、知らない街のグルメも楽しんだ。そうしているうちに、ある日ANAからメールが届きました。「ダイヤモンドサービスへようこそ」。
ANAダイヤモンドは、ANAプレミアムメンバーの最上位ステータスです。通常の条件は年間100,000PP。SFCの2倍です。ただし、ANAカードの決済額やANAのサービス利用を組み合わせることで、50,000PPでも到達できるルートがあります。私はこのルートで、「意識して目指した」というよりも「旅を続けていたら条件が揃っていた」という感覚で到達しました。
この記事では、SFC達成からダイヤモンドに至るまでの道のりと、実際に変わったこと、そしてライフソリューションサービスを活用した達成方法についてお伝えします。
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。PP計算やステータス条件は変更される場合があります。最新情報はANA公式サイトでご確認ください。
SFC取得後も旅を続けた理由
SFCを取得した時点で、もう「修行」のためにフライトする必要はなくなりました。SFCはカードを保有し続ける限り、ANA上級会員(プラチナ相当)の特典が永続する制度です。
それでも飛び続けた理由は単純です。まだ行ったことのない場所がたくさんあったから。
余市の街にもう一度行きたい。白州の自然の中を歩きたい。各地のクラフトビールも試したいし、城巡りの続きもしたい。
旅が好きで、飛行機はその手段。SFC修行のときと変わらない姿勢で旅を重ねていたら、フライトのPPは自然に貯まり、日常の支払いもANAカードに集約するようになっていました。
50,000PPから先の世界
ANAプレミアムメンバーのステータスは、以下の通りです。
| ステータス | 必要PP |
|---|---|
| ブロンズ | 30,000PP |
| プラチナ | 50,000PP |
| ダイヤモンド | 100,000PP |
SFC修行で50,000PPを達成したということは、プラチナステータスに到達したということ。ここからダイヤモンドまでは、さらに50,000PPが必要です。
通常ルートでダイヤモンドを目指す場合、年間100,000PPを飛行機で稼ぐ必要があります。国内線メインだと、相当な搭乗回数が必要になります。
ライフソリューションサービスルートという選択肢
ANAはダイヤモンドステータスの達成条件に、フライト以外の要素を組み合わせたルートを設けています。「ライフソリューションサービス利用ルート」です。
ライフソリューションサービスルートの条件
| ルート | PP条件 | サービス利用数 | ANAカード決済額 |
|---|---|---|---|
| ルートA | 50,000PP | 7サービス以上 | 500万円以上 |
| ルートB | 80,000PP | 7サービス以上 | 400万円以上 |
※PPのうち、ANAグループ運航便利用分が一定以上含まれている必要があります。
通常ルートが100,000PPなのに対して、ライフソリューションサービスルートAなら50,000PPで到達できます。SFCの条件と同じPP数です。
ライフソリューションサービスとは
ANAが提供する日常生活向けのサービス群です。具体的には以下のようなものがあります。
- ANAでんき
- ANAのふるさと納税
- ANA Pay
- ANA住まい
- ANAトラベラーズ
これらのサービスの利用数(7サービス以上)と、ANAカードでの決済額(500万円以上)を条件に組み合わせることで、フライトのPPが通常条件より少なくてもダイヤモンドに到達できる仕組みです。
私の達成方法
私はライフソリューションサービスルートでダイヤモンドに到達しました。
フライトで50,000PP
まだ行ったことのない場所を訪ねながら毎月国内線に搭乗し、年間で50,000PPを超えました。主な路線は以下の通りです。
| 路線 | 目的 |
|---|---|
| 羽田⇔千歳 | 余市・小樽の街歩き |
| 羽田⇔伊丹 | 京都・大阪の観光 |
| 羽田⇔富山 | 環水公園スタバ、街歩き |
| 羽田⇔萩・石見 | 美術館巡り |
| 羽田⇔那覇 | 観光 |
| 羽田⇔福岡 | グルメ・観光 |
SFC修行のときと路線はほぼ同じ。違いは「修行しなきゃ」という焦りがなくなったこと。SFCを取得した安心感の中で、SFC修行のときほどPPを必死に計算することはなくなりましたが、旅を続けていればフライトのPPは積み上がります。SFCを持っている安心感の中で旅を楽しみつつ、ANAカードの決済やANAサービスの利用を日常に組み込んでいたことで、50,000PPの条件も満たしていました。
ライフソリューションサービス7つ以上
ANAが提供するサービスの中から7つ以上を利用しました。個々のサービスの利用額は大きくなくても、「利用した」という事実がカウントされます。
日常生活の中でANAのサービスを意識的に選ぶことで、無理なく条件を満たせました。
ANAカード決済500万円以上
ANA アメリカン・エキスプレス® プレミアム・カードとANA Payを活用して、年間500万円以上の決済額を達成しました。
ANA AMEX PremiumはANA航空券購入で100円 = 4.5マイル相当という高還元率を誇りますが、決済額を積み上げるために航空券以外の場面でも使う場面がありました。
ダイヤモンドになって変わったこと
ANA SUITE LOUNGE
ダイヤモンド会員になって最も実感した変化は、ANA SUITE LOUNGEの利用です。
通常のANA LOUNGEとの違いは、空いていること。そして客層が落ち着いた大人であること。旅では早朝便を使うことが多いので、静かなラウンジでおにぎりを食べ、シャワーを浴びてからフライトに臨める。この朝のルーティンが、ダイヤモンドの一番の恩恵かもしれません。
座席指定の自由度
ダイヤモンド会員になると、座席指定のブロック解放範囲がSFC・プラチナとは段違いです。ほとんどの座席が選べるようになり、前方座席や非常口座席の確保が格段に楽になりました。
短距離路線でも前方に座れると、降機がスムーズになる。現地の観光スケジュールに余裕を持てるようになったのは、地味ですが大きなメリットです。
マイルの貯まるスピード
ダイヤモンド会員の搭乗ボーナスマイルは、フライトマイルの130%。SFC(プラチナ相当)の105%やANA AMEX Premiumの50%よりも大幅に多い。
ここで注意点があります。プレミアムメンバーのボーナス率とANAカードのボーナス率は合算されず、高い方のみが適用されます。 つまり、ダイヤモンド130%とANA AMEX Premium50%の両方を持っていても、適用されるのはダイヤモンド130%のみ。合算して180%にはなりません。
それでも130%のボーナスは強力で、旅で飛ぶたびにマイルがどんどん貯まっていく感覚があります。
専用チェックインカウンター
羽田空港のANA SUITE CHECK-INは、いつも空いています。SFC会員が利用するANA PREMIUM CHECK-INよりもさらに短い待ち時間で手続きが完了する。早朝便の朝、余裕を持ってラウンジに向かえるのはありがたい。
※ANA SUITE CHECK-INはダイヤモンド会員専用で羽田空港に設置。ANA PREMIUM CHECK-INはSFC・プラチナ以上が利用でき、全国の主要空港に設置されています。
ダイヤモンドの「正直な話」
良いことばかり書きたいところですが、正直にお伝えしたいこともあります。
アップグレードはほとんどない
「ダイヤモンドならビジネスクラスにアップグレードされるのでは?」と期待する方もいるかもしれません。正直なところ、私はアップグレードの経験がほとんどありません。
国内線にはビジネスクラスがないので、アップグレードの対象はプレミアムクラスへの変更になりますが、これは空席がある場合のみ。人気路線ではほぼ期待できないのが実情です。
専用デスクはまだ未使用
ダイヤモンド会員には専用のサービスデスクがありますが、正直なところまだ使ったことがありません。今のところ、Webや通常のカスタマーサービスで用が足りている。もったいない使い方かもしれません。
維持の大変さ
ダイヤモンドは年度ごとのステータス判定なので、毎年条件を満たし続ける必要があります。ライフソリューションサービスルートを使っても、年間50,000PPのフライトと500万円の決済は必要です。
「旅を続けていれば自然に達成できる」のが私のケースですが、旅の頻度が減れば維持が難しくなる可能性はあります。
SFCとダイヤモンドの違い
ここで、SFC(プラチナ相当)とダイヤモンドの主な違いを整理しておきます。
| 項目 | SFC(プラチナ相当) | ダイヤモンド |
|---|---|---|
| ラウンジ | ANA LOUNGE | ANA SUITE LOUNGE |
| 搭乗ボーナスマイル | 105% | 130% |
| 座席指定 | ブロック一部解放 | ブロックほぼ全解放 |
| チェックイン | ANA PREMIUM CHECK-IN | ANA SUITE CHECK-IN |
| 手荷物優先 | あり | あり(ダイヤモンドタグ) |
| 維持条件 | カード保有で永続 | 毎年ステータス条件を満たす必要あり |
一番大きな違いは「維持条件」です。SFCはカードを持っている限り永続する。ダイヤモンドは毎年達成し続ける必要がある。この差は大きい。
だからこそ、SFCを先に取得しておくことが重要です。仮にダイヤモンドの条件を満たせなくなっても、SFCのプラチナ相当特典は維持できる。SFCは「保険」としても機能します。
SFCカード取得の戦略(補足)
SFCの取得には少し戦略が必要です。私の場合は以下の順序で進めました。
- SFC修行前に ANA VISAワイドゴールドカード(三井住友カード発行)を先に発行
- 50,000PP達成後、ワイドゴールドカードをANA VISAスーパーフライヤーズ ゴールドカードに切り替え
ポイントは「切り替え」であること。新規申し込みではなく、既存のANAカードからSFCカードへの切り替えなので、審査落ちのリスクを低減できます。
私が保有しているSFCカードはANA VISAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(年会費16,500円)。ANA AMEX Premiumとは別に保有しています。SFCの永続特典を確保するための、いわば「保険のカード」です。
まとめ:ダイヤモンドは「旅の結果」だった
ANAダイヤモンドを目指して修行したわけではありません。旅を続けながら、ANAカードの決済やANAサービスの利用を日常に組み込んでいたら、結果としてダイヤモンドに到達していた。
ライフソリューションサービスルートの登場で、通常の100,000PPから50,000PPでダイヤモンドに到達できるようになりました。日常決済でANAカードを使い、ANAのサービスを意識的に選ぶことで、フライト数は通常ルートの半分で済む。
ダイヤモンドの特典で一番実感するのは、ANA SUITE LOUNGEの静かな空間と、座席指定の自由度。派手な特典ではないけれど、旅のたびに「快適さが一段上がった」と感じます。
もしあなたがSFCを持っていて、旅が好きで月1回以上飛んでいるなら、ライフソリューションサービスルートでダイヤモンドが視野に入るかもしれません。

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